今回はポケモンが原因で起こった実際の裁判についてです。
超能力者ユリ・ゲラーが任天堂を相手に起こした「ユンゲラー裁判」とは?
ユンゲラーについて
初代から登場しているエスパータイプのポケモンです。
超能力を使い、手に持っているスプーンを使って戦います。
姿はキツネに髭が生えたような感じですね。
ケーシィ⇒ユンゲラー⇒フーディンの順に3段階進化するのですが、この3匹はそれぞれ実在する超能力者の名前が由来になっています。
- ケーシィ⇒エドガー・ケーシィ
- ユンゲラー⇒ユリ・ゲラー
- フーディン⇒ハリー・フーディーニ
ユリ・ゲラー
ユリ・ゲラーは世界的に有名な自称超能力者です。
何度も来日し、CMやバラエティー番組に出演したりと日本でも知名度は高いです。
有名な超能力に「スプーン曲げ」があります。
ただし、もちろん超能力などあるはずがなく、彼が行っているのは単なるマジックです。
ユンゲラー裁判とは
2000年にユリ・ゲラーが任天堂を相手に起こした裁判のことです。
ポケモン「ユンゲラー」が自分のイメージを盗用しているとして肖像権の侵害を訴え、日本円にして約101億円の損害賠償を求めました。
- 名前
- 超能力を使う
- スプーンを使用する
など、誰が見ても分かるくらいユリ・ゲラーがモデルになっていることは明らかなので、任天堂に勝ち目は無いと言われていました。
裁判の結果
任天堂側の負け濃厚と思われていた裁判ですが、任天堂側の弁護士が
「このキャラクターは超能力が使えます。もしあなたがこのキャラクターと似ているというのなら是非ここで超能力を使ってみてください。」
と言いました。
この発言に対してぐうの音も出なくなったユリ・ゲラーは訴えを取り下げた、という結果に終わりました。
この説の真偽は?
上記の説は本当なのか分からないです。
ユリ・ゲラーが裁判を起こした、というのはWikiにも載っているくらいなので間違いないですが、実はもう一説あります。
ユンゲラーは日本でしか著作権を取っておらず、ユンゲラーと呼ばれるポケモンは日本で発売されるゲームにしか登場しない。
また、日本国内向けに発売された製品に対しては海外の法律は適用されないという。
よって訴訟要件を満たしていないとして裁判は不受理に終わっている。
という話です。
これはどちらが本当なのか分からないですが、少なくとも任天堂が裁判で負けたということは無さそうですね。
また、海外ではユンゲラーを含む進化種の計3匹は名前がそもそも違います。
- ケーシィ⇒Abra(アブラ)
- ユンゲラー⇒Kadabra(カダブラ)
- フーディン⇒Alakazam(アラカザム)
と、なっています。
「アブラカダブラ」はハリーポッターなどでも使われている世界的に有名な呪文、「アラカザム」はステージマジックなどで使われる呪文がモチーフだそうです。
ユンゲラーへの風評被害
裁判の影響により、ポケモンカードe以降はケーシィ、ユンゲラー、フーディンの3匹は収録されなくなってしまいました。
後にケーシィとフーディンのみ収録され、ユンゲラーを飛ばして進化できるように配慮されたとのことです。
あとがき
今回は実際に起こった裁判についてまとめました。
裁判の話が本当なら任天堂の弁護士はかなりのキレ者ですね。
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